くらしに、ひと呼吸

地域包括支援センターについて

困った時は相談してください 地域包括支援センターは 地域の高齢者窓口です

 地域包括支援センターを知っていますか?地域包括支援センターは、高齢の方々が住み慣れた地域で安心して生活を続けられるように、介護・福祉・健康・医療など、さまざまな面から支援を行う地域の高齢者支援の窓口です。市区町村にそれぞれ設置されており、仙台市では仙台市から委託を受けた社会福祉法人等が運営し、中学校区を基本として仙台市内52カ所に設置されています。
 地域包括支援センターを知らない方も多いと思います。今回は、地域包括支援センターの活動内容の一部を紹介させていただき、より多くの方に地域包括支援センターを知っていただきたいと思います。

健康のこと

 地域包括支援センターでは、介護予防のためのさまざまな取り組みを実施しています。
 コロナ禍の影響を受け活動自粛となっていた時期がありましたが、昨年より活動を再開しつつ、地域の集会室などを会場として介護予防教室(運動教室)を定期的に行っています。
 外出頻度が減った方、おしゃべりする相手が近所にいない方、元気に生活を続けたい方など参加理由はさまざまです。
 また、認知症を知ってもらう活動も行っています。認知症になったとしても、近所の方や地域の方々が認知症という病気について理解があれば、住み慣れた地域で生活を送れると思います。そのために、認知症を知るための講話や介護相談を行っております。

介護保険のこと

 介護保険料を払っているから、介護保険のサービスはいつでも利用できるわけではありません。介護保険のサービスを利用するためには、介護保険の認定を受ける必要があります。そのための必要な手続きの説明を行い、申請の代行をする事もできます。
 地域包括支援センターへ相談に来られる方は、ご本人や配偶者、同居のご家族、息子さんや娘さんなどさまざまです。どなたからでの相談も可能です。電話や事業所への来所、体調が悪く事業所へ行く事が難しい場合は、地域包括支援センターの職員が訪問することもできます。
 「こんな事聞いていいのかな?」と思う事でも一人で悩むことがないように、相談をする事をお勧めします。地域包括支援センターで全てが解決できる訳ではないので、相談内容によって相談先の紹介なども行っています。
 地域包括支援センターは、高齢者の生活に関する不安や悩みの相談窓口です。皆さんがお住まいの地域には、地域包括支援センターという窓口がある事を知っていただきたいと思います。

地域包括支援センターは各市町村にお問い合わせください

こーぷ福祉会 横前 誠

こーぷ福祉会職員。こーぷ福祉会は、みやぎ生協メンバーからの設立を希望するたくさんの声と、みやぎ生協の福祉に対する理念がひとつになって1999年2月に設立。仙台市内3カ所(青葉区桜ヶ丘、水の森、太白区緑ヶ丘)の介護事業所と事業所内保育施設を運営している。

こーぷ福祉会 横前 誠先生