くらしに、ひと呼吸

今月のテーマ③自分でつくる“未来の自分” ~健康診断を活かした健康づくり~

身体の変化に気付けるチャンス

 皆さん、健康診断は受けていますか?なんとなく億劫になる気持ちも分かりますが、健康診断は“自分の身体を知る機会”です。昨年の自分と今の自分、そう変わらないつもりでも「体重が増えた…」「血圧が…」「脂質、血糖が…」といったように、何かしらの変化があるかもしれません。生活習慣病は自覚症状がないまま静かに進行していきます。深刻な状態になる前に生活改善ができたらいいですね。健康診断は自分の身体の変化に気付けるチャンス!ぜひご活用ください。

早めの介入でリスク回避

 健康診断の結果、皆さんはどうされていますか?健康診断は受けて終わりではなく、受けた後が大事です。
採血結果が基準値内であっても、経年変化も要チェック。今回が基準値内でも、ここ数年で上昇していれば、不調をきたすのは時間の問題です。「ギリギリセーフ!」と思った方も、まさに自覚症状がないまま生活習慣病へ近づいている状態かもしれません。そういう時こそ、生活改善に着手するタイミング!早めの介入で将来起こりうる生活習慣病のリスク回避を目指しましょう。

生活を見直すきっかけに健康診断

 いざ生活改善が必要になったら、何をどう変えたらいいでしょう。肥満がある方はまずそこから。体脂肪が減ると数値改善に繋がります。極端な食事制限は体脂肪ではなく筋肉減少を招くこともあるため「主食・主菜・副菜」を揃えた規則正しい食事と、活動量を増やすことを心がけてください。さまざまな情報が出回りますが、どれも万人向けではなく落とし穴もあります。迷ったら専門家に相談しましょう。“未来の自分”を想像しながら、今の自分の生活を見直すきっかけにしていただけたらと思います。

きらり健康生活協同組合 須川診療所 管理栄養士 相澤 聡美

外来診療のほか、訪問診療、また地域活動などの保健予防にも力を入れる医療生協に勤務。診療所の管理栄養士として、外来での栄養指導や訪問栄養指導を行いながら、地域の食育活動にも取り組んでいる。

きらり健康生活協同組合 須川診療所 管理栄養士 相澤 聡美先生