くらしに、ひと呼吸

今月のテーマ①運動と人とのつながりの大切さ

簡単な工夫で運動を習慣に

 健康のために運動が大切なのは言うまでもないことですが、忙しい日常の中で実践し、習慣にするのは難しいものです。特に運動好きでない方には、なおさら難しく感じるでしょう。しかし、運動を生活に組み込むためのポイントを押さえれば、無理なく続けられます。

転倒予防のバランス体操をしている様子(岩沼店)

日々、少しずつ誰かと、楽しく

 日常生活に運動を取り入れるためには、毎日の習慣に少しずつ運動を組み込むことが大切です。例えば、通勤時に1駅分歩く、炊事の合間にストレッチをする、歯磨きの間にスクワットをするなど、簡単な工夫で運動量を増やせます。
 また、地域での活動を通じて運動を取り入れる方法もおすすめです。人との交流やスポーツ、地域活動など、誰かと一緒に行うことで楽しく運動ができます。例えば、近隣の草刈りやゴミ拾い、畑仕事など、地域の仲間と共に行う活動も運動の一環です。楽しく一緒に活動することで、自然と運動する機会となります。
 健康には、運動以外にも人とのつながりも大切です。誰かと一緒に過ごす時間が健康によい影響を与えます。地域の居場所やつながりを大切にし、積極的に、また少し勇気を出してそのような場に参加してみることで、さらに心と体の健康につながります。また、仲間と一緒にそのような場を作っていくことも素晴らしいことです。

自分に合った方法で自分らしく

 厚生労働省は、一般成人では1日8000歩以上、高齢者は1日6000歩以上の身体活動を推奨しています。
 皆さんは、1日に何歩くらい歩いていますか?また、周りにはどのような場がありますか?忙しい日常の中でも、工夫次第で健康によい行動を取り入れることは可能です。
 自分に合った方法で、運動や人との交流の機会を作りながら、健康的で自分らしい生活を送りましょう。

股関節周囲の筋力トレーニングをしている場面(太子堂店)

一般社団法人りぷらす 代表理事・理学療法士 橋本 大吾

茨城県出身。東日本大震災を機に、当時住んでいた埼玉県から石巻市に移住し、2013年1月に一般社団法人りぷらすを創業、またリハビリ施設を開設した。身体づくり・仲間づくり・居場所づくりをテーマに活動を展開している。

一般社団法人りぷらす 代表理事・理学療法士 橋本 大吾先生