読みたい、読んであげたい心に届く絵本
ページいっぱいに大きく広がる絵や、宝石のようにちりばめられた言葉たち。 子どもはもちろん、大人までが思わず夢中になる絵本との出会いや、絵本を味わう時間を一緒に楽しんでみませんか?
絵本の世界の疑似体験が心を育む 絵本のちから
築150年以上という趣のある店構えが印象的な『絵本と木のおもちゃ 横田や』。店内には約1万点以上の絵本や児童書が所狭しと並びます。創業から40年以上『横田や』を営み、絵本の読み聞かせなどを通じて、多くの子どもたちや家族と交流を持つ横田さん夫妻に、絵本のちからについてお話をお聞きしました。
「絵本ならではのちからの一つに、『疑似体験』が挙げられます。物語の中で巻き起こる楽しいことや悲しいこと、ドキドキやワクワクを『体験』することで、思いやりの心や物事を見極めるちからが育まれます。疑似体験の中で得た気づきや学びは、絵本が持つ世界観だからこそ、スッと受け入れられることも多いのです」と話します。子どもたちは絵だけではなく、声や音からも想像力を膨らませ絵本の世界に入り込みます。
読み聞かせを通じて、一緒に物語を体験することで共通の思い出ができ、それが人生の糧になります。「子どもはもちろん、大人も絵本に夢中になる時間を自由に楽しんでほしい」と、横田さん夫妻。世代を問わず、人と人を結びつける絵本の魅力を、今日も伝え広めています。
枠にとらわれない絵本選び 「絵本と目が合う」体験を
くらしの中にあふれる情報や「教育のため」などの、一方的な側面に振り回されず、「おもしろそう」と思った本を手にとってほしいです。
「時にはインターネットでの検索とは別に、図書館や書店へ足を運び、偶然の出会いを楽しむのもいいですね。不思議と、ピンとくる本は何度も目に入るんですよ」と店主の重俊さん。みなさんも「絵本と目が合う」新たな絵本との出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか。