子どもたちと考える戦争・平和のこと
これからの未来を担う若者たちと一緒に、戦争を体験した方からお話をお聴きしました。 戦時中の実際の様子や感じたこと、そして今の想い、宮城・福島の戦跡に想いを馳せ、平和を考えてみませんか。
知る・聞く・見る機会から学ぶ 戦争の現実と平和の尊さ
終戦の日である8月15日は、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」として定められ、戦争を知らない世代に平和の尊さを伝えることを目的としています。太平洋戦争から78年が経ち、戦争を経験した人の高齢化に伴い、直接お話を聞くことができる機会も少なくなりつつあります。
戦争を知らない世代が増え、大人も子どもも戦争と平和への意識が薄れゆく今。子どもたちと一緒に知る機会を持つことで、平和の尊さを感じ、これからの未来へ向け一緒に考えていくことが大切なのではないでしょうか。
のぞみ文庫 仙台にもっと図書館をつくる会代表
紙芝居文化の会みやぎ顧問 川端 英子(かわばた ひでこ)さん
次世代へ伝えたい切実な想い 語り継ぐ「あの時のこと」
日中戦争中の1935年に仙台に生まれ、1941年の幼稚園入園の年から太平洋戦争を経験した川端さん。子ども時代のほとんどを戦争とともに過ごし、教科書やお手玉遊びの歌の中など、生活のあらゆる場面で戦争が刷り込まれた毎日を過ごしました。終戦まであと1カ月のところで仙台空襲により、家とその周辺一帯が爆撃を受けます。「終戦の知らせを受け、真っ先に感じたのは『もう爆弾が降ってこない』ことのうれしさでした。切実に願うのは、すべての子どもたちが幸せになってほしいということ。戦争を体験することなく、平和な人生を生きてほしいのです」(川端さん)
現在川端さんは戦争体験を語り継ぎながら、戦時中とは違い誰もが自由に利用できる図書館をつくる活動を通じ「本を読むことで平和を考える力を養ってほしい」と、平和のための土壌を耕し続けています。
仙台空襲の歴史を展示する「仙台市戦災復興記念館」資料展示室
『2023ピースアクションinヒロシマ報告会&「へいわの輪」絵本キャラバン』
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