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想いと商品を運ぶ地域の架け橋 移動店舗せいきょう便

想いと商品を運ぶ地域の架け橋 移動店舗せいきょう便

移動店舗「せいきょう便」って? 店舗で販売している商品を移動販売車で運び、お買い物が不便なエリアなどへ商品をお届けする移動店舗です。生鮮食品からティッシュなどの日用雑貨品までを幅広く取り揃え、大型車には約600品目、小型車には約400品目積み込み、販売エリアにより週1〜2回巡回しています。メンバー(組合員)以外もご利用いただけます。

地域のくらしをもっと便利に進化し続ける「せいきょう便」

 せいきょう便は、2011年の東日本大震災後、被災地域の応急仮設住宅への巡回をきっかけにスタートしました。各市町村や社会福祉協議会、地域包括支援センターなどの地域の行政機関との連携もあり、現在では、お買い物が不便な地域や高齢者施設などを中心に、宮城県で584カ所、福島県で32カ所、合計616カ所を巡回しています(2024年11月現在)。拠点となる生協店舗から、生鮮食品やトイレットペーパーなどの日用雑貨品・衣類などを積み込み、運行しています。子育て世代や高齢者まで、ライフスタイルの変化などによる買い物時の移動の大変さを解消する役割を担い、地域のパートナー的存在となっています。

地域のパートナーとして10年以上愛され続ける理由

 せいきょう便が10年以上も愛され続ける理由は、商品の安全性・豊富さだけではありません。「買い物をする」という物理的な利便性に留まらず、せいきょう便をきっかけとした交流が生まれるところにあります。せいきょう便担当スタッフとの会話はもちろん、地域住民同士のコミュニティの場にもなり、くらしの安心感や買い物を楽しむ時間を感じられるワンシーンにもなっているのです。ネット通販が便利になっても、商品を実際に見て買い物をするスタイルの需要は消えません。地域の特性に合った商品だけではなく、品揃えにはない商品を次回の便でお届けするなど、柔軟な体制も人気のヒミツです。

小型車は取り出しやすいよう、扉が上に開くタイプ。商品を見つけやすいよう、並べ方にも工夫が詰まっています

大型車はバスのようにステップを上がり、トラックの中に入ってお買い物ができます

\地域の特色に合った商品をお届け/せいきょう便担当スタッフと利用者の声

せいきょう便担当スタッフの声

みやぎ生協愛子店 せいきょう便担当
佐藤 明美さん

以前はみやぎ生協の宅配スタッフとして勤めていたという佐藤さん。その後、その経験を活かしせいきょう便担当に。5年目となる現在も、明るく元気をモットーに活動しています。

大型車の中には約600品目がずらり。秋保エリアは納豆やお刺身、お惣菜の要望が多く、特に種類豊富に積み込んでいます

数回のお買い物で自然と顔なじみになるという利用者さんとスタッフ。程よく心地よい距離感が魅力です

「週の真ん中に、足りなくなったものを買い足すのにちょうどよい」という声も多く、卵や菓子パンなども喜ばれます

佐藤さんが担当する仙台市太白区秋保エリアでは、毎週水曜日に1日7カ所を巡回します。せいきょう便が到着すると、年代や男女問わずさまざまな地域の方が訪れます。最寄りにスーパーがない郊外エリアということもあり、多い日で1日の利用者は約70人。気軽に利用してもらえるよう声がけや、「今週のおすすめ商品」の話題など、佐藤さんと利用者の間には笑顔が絶えません。「今日もありがとう」の声が聞こえ、集まった地域の人々同士の交流が自然と生まれるお買い物は、せいきょう便ならではです。

利用者の声

せいきょう便の巡回スタート当初から利用しています。年齢とともに車の運転をしなくなったため、近くまで来てもらえてとても助かっています。今回積まれていない商品も、次回の巡回でリクエストできるのも嬉しいですね。

現在の販売地域(2024年11月現在)

【宮城県】 584カ所

●石巻市・東松島市・南三陸町(志津川)・女川
●栗原市・登米市・気仙沼市・南三陸町(歌津)
●名取市・村田市・大河原町・柴田町・川崎町
●仙台市泉区・富谷市
●仙台市太白区 ●仙台市青葉区
●利府町・塩竈市 ●亘理町・山元町・角田市

【福島県】 32カ所

●福島市・国見町・桑折町・川俣町・二本松市

お問い合わせ

みやぎ生協 店舗運営部
〒981-3194 仙台市泉区八乙女4-2-2
TEL.022-374-0453
受付時間/月〜金曜9:30〜18:00(土・日曜、祝日を除く)

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