毎日の食・運動・休息から私らしい、健やかなくらし

多様化するライフスタイルにより、私たちの健康に対する意識も日々変化しています。 今回は食・運動・休息の3点から、毎日に取り入れやすい実例をもとに、健康な身体づくりのヒントをご紹介します。
自分らしい選択と行動を楽しむ「健康寿命」という考え方
今回は腸内細菌研究を15年続けてきた仙台白百合女子大学の相澤教授に、腸内環境の視点から健康のヒントをお伺いしました。「私の考える健康とは『健康寿命を長く保つ』というものです。健康寿命とは『自分らしい選択や行動を続けられる状態』のこと。例えば①体力・筋力の維持②自分の意思で行動を決められる③痛みや不調に悩まされず、好きな活動を続けられる、の3つが挙げられます。ヒトの腸と脳はとても密接な関係にあり、ストレスや不安を感じると下痢や便秘などの便通異常が表れ、逆に腸内環境が悪いとその不快感が脳に伝わり、イライラや不安につながることもあります。こうした不調を改善し健康的な生活を送るためには、日々の「食事・運動・休息」の3つを整えることがカギとなります。

仙台白百合女子大学 人間学部健康栄養学科
相澤 恵美子教授
腸内環境に必須の発酵食物繊維
発酵性食物繊維は大腸で腸内細菌によって発酵され、腸管からの有害物質の侵入を防ぐ、慢性炎症を抑え、血糖値の安定や、脂質代謝の改善に関わる短鎖脂肪酸を産生する役割があり、便通改善のほか、腸内環境を整えて全身の健康に寄与します。例えば、ビフィズス菌を増やすイヌリン(ごぼう・菊芋・玉ねぎ)、免疫調整作用のあるβ-グルカン(大麦・きのこ)、酪酸産生に優れ腸壁を修復するレジスタントスターチ(冷やご飯・青バナナ)、腸内pHを調整するペクチン(りんごや柑橘の皮)などの食材に多く含まれています。さらに納豆やヨーグルトなどの発酵食品と組み合わせるとより効果が期待できますよ。大切なのは「自分に合った種類」を見極めること。便の状態を観察しながら取り入れることで、最適な腸内環境づくりを考えてみましょう。

\無理なく健康を維持する/3つのポイント
健康を維持するために大切な「食事・運動・休息」。
身近なところから気軽に始められる、健康づくりの身近なポイント3つをご紹介します。
Point1 「食事」
毎日の食事に発酵食品を取り入れよう
腸内環境が整うと、代謝促進や感染防御・免疫力アップなど、いいことたくさん!体内の免疫細胞の約7割が腸内に存在すると言われるほど、腸内環境を整えることは私たちの健康へつながります。まずは、毎日1品以上の発酵食品を継続して摂取することから始めてみましょう。
\食事でコントロール/
腸内細菌善玉菌の主なはたらき
❶悪い菌から身体を守る
❷栄養の吸収を助ける
❸お腹の調子を整える
\食べ過ぎに気をつけよう/
控えるポイント3選
❶砂糖の過剰摂取
❷高脂肪の食事
❸タンパク質の過剰摂取
\お店で見つけてみて!みやぎ生協・コープふくしまでお求めいただける発酵食品/

納豆、味噌、甘酒など、発酵食品に含まれる善玉菌そのものであるプロバイオティクスを含む食材と合わせ、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きをするプレバイオティクスを含むごぼうや、食物繊維が豊富な大麦やリンゴ、ワカメなどの海藻類を一緒に取り入れるのもポイントです。
Point2 「運動」
日常的に無理なく身体を動かそう
元気に無理なく身体を動かして、自分の足で歩き続けるための筋力アップや健康づくりが大切です。みやぎ生協では「コープサークル」を通して、仲間と一緒に好きなことをしたり、体操やフラダンスなどをしたりするなど、多様な活動の場を設けています。ぜひお近くのお店で参加できそうなサークルを探してみてくださいね。

亘理店で行われたスマイルカフェの様子

八木山店エリア(こ~ぷのお家緑ヶ丘)でのフラサークルの様子
\参加者の声/
共通の趣味を通して集まれて楽しく活動しています。
無理なく続けられるので次回の活動も楽しみです
Point3 「休息」
自分なりのリラックス法を見つけよう
休息には睡眠の質向上などの身体を休めることのほかに、ストレスを溜めないためのリラックス法を知ることが大切です。コープ商品の特徴や取り組みを試食(試供)などを通じて学ぶコープクラブ(宮城)・コープ委員会(福島)や、コープサークルの活動で仲間と集い、様々な活動の中から好きなことに出合うきっかけをつくりませんか?


お問い合わせ
みやぎ生協 生活文化部
TEL.022-218-3880(9:30〜18:00 ※土日祝日を除く)

