未来につながる想いの輪 私たちにできること

東日本大震災から15年。宮城県・福島県では甚大な被害をうけながらも、今日まで復興に向けて歩んできました。 来を前向きに考え、つないでいく若い世代の思いを紹介します。
15年目のバトン。次世代が築く、新しい地域の絆
東日本大震災から15年。2011年3月11日、巨大地震と大津波、東京電力福島第一原発事故により、私たちの暮らしは大きく変わりました。毎年3月は宮城県・福島県に住む私たちにとって忘れられない月です。当時幼かった子どもたちは若者へ成長し、震災を知らない世代も生まれ、時の流れとともに記憶の風化が懸念されています。みやぎ生協・コープふくしまは、この未曾有の経験を忘れることなく次世代へ伝えることが大切と考え、「3・11を忘れない取り組み」「被災地スタディツアー」「ローリングストックの普及」などさまざまな防災・減災の取り組みを行い、メンバー(組合員)の参加も呼びかけています。
15年という月日を経て、当時幼かった子どもたちが社会を支える世代へと成長しました。自らの経験を基に、防災の知恵を次世代へ伝え、地域の絆を育むサロン運営のサポートに携わるなど、復興のその先を見据えた力強い担い手となっています。
彼らの活動の根底にあるのは「あの経験を無駄にせず、より安全で温かい地域を自分たちの手で作りたい」という切実な願いです。それぞれの視点で一人の市民として地域に寄り添い、被災経験をもつ住民が交流する場を支える彼らの姿は、震災の教訓が形を変えて未来へ受け継がれている証でもあります。
今回は、地域活動の最前線に立つ若者たちにスポットを当て、活動を始めたきっかけや、今の地域に必要だと感じる「つながり」への想いについてお話を伺いました。
夜の森さくらプロジェクト

コープふくしまでは2016年から全国の生協とともに、桜苗木の植樹を進めてきました。各地で植樹式が行われ、毎年開花のたよりも届いています。みやぎ生協文化会館ウィズ前にも植えられています。
各地の開花の様子をお届け
⇒詳しくはこちらから
\宮城・福島県で活動する団体へインタビュー/未来へ継承していく若者たち
地域に寄り添い、多世代が交流する場を支える若者たちへ、活動を始めたきっかけや「人・地域とのつながり」についての想いをお聞きしました。

東北大学インクストーンズ
代表 中森 聖翔さん
東北大学のボランティア団体「東北大学インクストーンズ」2025年度代表。「石巻に寄り添う」をモットーに、石巻市内3箇所の復興住宅にて住民のコミュニティ形成を目指したサロン活動を実施しているほか、地域イベントの運営補助も行う。
人と人とのつながりを
これからも
私の出身は広島で、東日本大震災を直接経験していません。しかし、親類が宮城県におり、何度も被災地を訪れてきた私にとって他人事ではありませんでした。そんな思いから、私は「東北大学インクストーンズ」に所属し、その中心となって活動しています。具体的には、石巻市門脇東・門脇西・吉野町の3箇所の復興住宅でサロン活動を実施し、住民のコミュニティ形成を目的に交流を行うというものです。「毎回楽しみにしている」「若い人が来てくれて嬉しい」といった住民の方々の笑顔は大きな励みになっています。同時に、私の中で「復興」という言葉の響きも変わってきたように思います。震災から15年。今後の復興のテーマは、目に見えるハード面以上に、人々の心に寄り添い、人と人との繋がりを築く温かな「ソフト面」だと感じています。私たちは、変わりゆく石巻の「これから」に向き合い、寄り添い続けていく決意です。

門脇西復興住宅でのサロン活動(お茶会)

特定非営利活動法人
災強(さいきょう)のすけっと
副理事長 張野 春菜さん
福島県立医科大学医学部4年生。被災経験はないが、災害への備えを「自分事」として捉えることに関心がある。NPO法人災強のすけっとで、自助・共助の視点から防災活動に取り組んでいる。
災害への備えはみんなのもの
だから楽しく考えたい
災害に関心を持ったきっかけは、15年前の東日本大震災です。当時私は神奈川県に住む小学2年生で、被災をしたわけではありませんでした。しかし、父が仙台に出張していたことで、災害を他人事として捉えることができませんでした。医学部に進学し災害医療を学ぶ中で、「公助だけではすべての命を守れない」という現実を知りました。そこで「災強のすけっと」の立ち上げに携わり、自助・共助に焦点を当てた防災活動を行っています。現在力を入れているのは、「重さ」に着目し、こどもが主体的に防災バッグの中身を考える「持てる!使える!きみだけの災強バッグ」です。大人向けの防災バッグはこどもには重すぎるという課題から生まれた取り組みで、「重さ」を実感しながら楽しく考えられるゲームとして設計しました。防災を特別なものにせず、楽しく考えるきっかけを広げ、みんなの力で災害に強い社会を創っていきたいです。

持てる!使える!きみだけの災強バッグ
お問い合わせ
みやぎ生協 生活文化部
TEL.022-218-3880
(受付時間:月〜金曜9:30〜18:00(土・日・祝日除く))
仙台市泉区八乙女4-2-2
みやぎ生協各店舗企画
3.11を忘れない取り組み
みやぎ生協各店舗では、東日本大震災の記憶を風化させず、備えることの大切さなどを呼びかける取り組みを行っています。
詳しくは、「みやぎ生協3.11を忘れない取り組み」で検索してください

