めぐみ野REPORT

今から50年前。みやぎ生協のメンバーさんや生産者の方々と始めた「顔とくらしの見える産直」。
生産者と消費者の食に対する思いを直接結ぶ「産消直結」の取り組みです。

さんさんふき(水煮)×三和食品

さんさんふき(水煮)×三和食品

東北の震災復興と地域振興応援、そして時を超えたおいしさを伝えるブランド「古今東北」。
今回は苦みが少なくやわらかいのが特徴の宮城県南三陸産「さんさんふき(水煮)」を加工製造している株式会社三和食品に伺いました。

おいしい恵を食卓へ

人気商品「さんさんふき(水煮)」を製造する、株式会社三和食品とは
山形県で創業42年を迎える株式会社三和食品は、地場の農産物を最大限に活かした商品づくりをしています。「さんさんふき(水煮)」はこれまで製造していた加工メーカーから変わり2019年6月に三和食品で製造をスタート。現在では毎年品薄になるほどの人気商品です。
※古今東北「さんさんふき(水煮)」は「さんさん商店街」と「太陽がさんさんと降りそそぐ場所で栽培」ということをイメージした名称です。

生産者と共に歩む復興にかける想い

古今東北は、みやぎ生協が取り組んできた「食のみやぎ復興ネットワーク」の活動から生まれ東北地方の魅力を発信しています。その中の一つ、宮城県南三陸産「さんさんふき(水煮)」を作る株式会社三和食品は自然豊かな山形県最上町にあります。材料となるふきは宮城県南三陸町で生産され、10年前の東日本大震災で大きな影響を受けました。生産者と三和食品は互いに「生きています」という会話から少しづつ製造に向けて動き出したといいます。
震災後はふきの生産者の減少や高齢化、後継者不足などにより収穫量が減少しました。しかし、ふきの水煮は生のふきより手軽に食べられることから需要が伸び、三和食品では規格を外れたものでも生産者からふきを買い取る取り組みをスタート。産地訪問や、生産者が直接工場見学に来るなど互いに理解を深める交流も行い、安定的な供給に向けた取り組みを行っています。三和食品代表取締役の奥山さんは「今後も食を通じて被災地や東北全体の復興に少しでも貢献したい」と想いを強く語ります。