めぐみ野REPORT

今から50年前。みやぎ生協のメンバーさんや生産者の方々と始めた「顔とくらしの見える産直」。
生産者と消費者の食に対する思いを直接結ぶ「産消直結」の取り組みです。

手間と愛情がおいしさの決め手 「めぐみ野」あじわいなめこ

手間と愛情がおいしさの決め手 「めぐみ野」あじわいなめこ

山形県鶴岡市で、なめこの風味と食感を引き出す生産方法と、鮮度を保つ収穫方法にこだわって生産している「めぐみ野」あじわいなめこ。
そのおいしさの理由をお聞きしました。

色が濃い栄養たっぷりのなめこをお届け

鶴岡なめこ専門部会 副部長
有限会社いとうファーム 代表取締役
伊藤 稔(みのる)さん

現在5軒の生産者が在籍している鶴岡なめこ専門部会は、1972年に発足した歴史ある部会です。この道50年を超える伊藤さんは、なめこ作りの大ベテラン。部会の仲間同士での情報交換を行いながら、なめこのおいしさを発信し続けています。

なめこの生きる力を自然と引き出すことがおいしさのカギ

 2023年4月より「めぐみ野」に仲間入りした「めぐみ野」あじわいなめこ。名前の通り、風味・食感が際立つ味わいと、そのおいしさを一段と引き立てる"手切り"収穫が最大の特徴です。「なめこの生きる力を引き出す栽培環境と、たっぷりの栄養を与えることがおいしさにつながります」と伊藤さん。種菌を接種する培地には、国産広葉樹のおがくずに、米ぬかや麦、大豆、とうもろこしを絶妙なバランスで配合。約80日かけて育てるなめこは、たくさんの栄養を吸収して色濃くおいしく育ちます。一般的な収穫では機械で一斉にカットされることが多いのですが、「めぐみ野」あじわいなめこは、茎の切り口が水平になるよう人の手でカットすることで、鮮度とおいしさをそのままにお届けすることができるのです。多くの方になめこを味わってもらいたいという想いが、おいしさへのこだわりにつながっています。

収穫を間近に控えたツヤツヤのなめこたち。このぬめりには食物繊維やタンパク質などの栄養素が豊富に含まれています

「めぐみ野」あじわいなめこおいしさのヒミツ

年間収穫量は、鶴岡なめこ専門部会全体で約220トン。
デリケートななめこの大敵である雑菌に細心の注意を払い、気温や湿度を細かくチェックしながら大切に栽培します。

おいしさと食べ応えのある食感のヒミツは“手切り”収穫

人の手で丁寧にカットすることで、茎の長さが揃い切り口が水平で、鮮度と食感のよさにつながります

おいしいなめこができるまで

種菌が成長し、瓶の中身が徐々に白くなっていきます

おがくずに米ぬかなどの栄養材を混ぜ合わせ、瓶詰め。約8時間98℃の蒸気で殺菌し、24時間の冷却を経て種菌を接種。成長とともに四季を再現した温度の異なる部屋を移動し、約80日後に収穫。収穫後は、選果施設で洗浄・選別を行い、包装・出荷します。

収穫後の廃菌床は堆肥に

栄養がたっぷりと含まれている菌床は2回目収穫後にビンから取り出し、堆肥として再利用されています。

自然の理にかなった \栽培方法でおいしく育つ/

収穫までの約80日間、なめこたちは自然の四季を再現した部屋を転々とします。春を再現した15℃の部屋、夏を再現した20℃の部屋、その後水かけを行い室温を下げ秋の環境へ。栄養をたっぷりと与え、ストレスにならない環境を整えることでおいしいなめこに育ちます。

顔とくらしの見える産直「めぐみ野」三つの基準

だれ(生産者)がどこ(産地)で作ったかがわかります。
「どのように(栽培・飼育方法)作られているのかがわかります。
「生産者とみやぎ生協のメンバーの交流があります。

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やりがいを感じる瞬間とは

「めぐみ野」に仲間入りできたことを嬉しく思います。「顔とくらしの見える産直」として、産地交流会や学習塾を通じ、生産者の想いやなめこ作りの現場、食を一緒に考えてくれるメンバー(組合員)さんの存在がとても心強く、やりがいにつながっています。これからも変わらず、愛情込めたおいしいなめこを栽培していきたいですね。

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「めぐみ野」あじわいなめこ 取り扱い
みやぎ生協宅配のみの取り扱い(通年)

※宅配カタログWeekでご案内しています
※みやぎ生協・コープふくしま店舗、コープふくしま宅配での取り扱いはございません