濃い味わいぎゅ〜っと凝縮「めぐみ野」桃太郎トマト

宮城県大崎市田尻地区で、地域にも長く愛され続けている「めぐみ野」桃太郎トマト。
トマトが実るまでの過程や、おいしさのヒミツをお聞きしました。
おいしい状態を見極めて、一つひとつ丁寧に収穫
農事組合法人田尻アグリワーカーズ
施設管理者
佐々木 喜久子さん
現在19軒の生産者が在籍しているJA新みやぎ田尻産直野菜部会。その中で大規模な面積でトマトを栽培しているのが、農事組合法人田尻アグリワーカーズです。米農家出身という施設管理者の佐々木さんは、トマト栽培に携わり15年に。「農業と身体を動かすことが大好き。これからも従業員と助け合い、おいしいトマトを作りたい」と笑顔がこぼれます。

こだわりは「味の濃さ」 日々の細かなチェックがおいしさの鍵
甘みと酸味のバランスがよい「めぐみ野」桃太郎トマトは、丸かじりしたくなるほどジューシーで、トマト好きも太鼓判を押す濃い味わいが魅力です。そのおいしさを実現しているのが、栽培期間中の細かな変化に対応する熟練の技と経験です。「トマトは気温・水分、日差しの影響を受けやすく、味わいはもちろん見た目にも変化が表れます」と教えてくれたのは、トマト栽培歴15年の佐々木さん。土耕栽培で一番気を使うという水分管理では、葉の状態を細かくチェックし必要量を見極めます。「水分を与えすぎると味が薄くなり、大玉になることも。収穫が始まる5月にはハウスの室温が40℃を超える日が増えますし、強すぎる日差しはトマトの日焼けの原因にもなります」と、人の目と経験、換気や日よけシステムをフル活用し、従業員と一丸となって味の濃いトマト作りにこだわっています。
一般的なトマトは青いうちに収穫・出荷するのに対し、「めぐみ野」桃太郎トマトは店頭に並んだ時が一番おいしい状態となるよう逆算し、赤くしてから収穫・出荷しています
「めぐみ野」桃太郎トマトおいしさのヒミツ
「めぐみ野」桃太郎トマトは、糖度6度以上を目指し栽培しています。収穫期間は例年5月中旬頃から8月上旬にかけて。
収穫ピーク時は鮮度にこだわり、7時半から収穫を始め、ハウスの室温が上がりきる昼前までに出荷しています。
肉厚でずっしりと重みがあり、ピーンとハリのある丸々としたトマトが育ちます
桃太郎トマト収穫の流れ
寒さの残る期間には暖房機も使用。燃料にはみやぎ生協の廃食油も活用しています
▼
▼
2月頃からポットに入った苗を一本一本ハウス内に植え付けます。約1カ月後には、ハウス上部から吊るす誘引を行い、トマトや花に日光が当たるよう樹形を整えていきます。さらに栄養が分散しないよう、必要な芽や葉以外を全て手作業で丁寧に取り除いていきます。
▼
農薬・化学肥料は半分以下
宮城県の一般的な農薬・化学肥料の使用を半分以下で育てています。土耕栽培で一番気を使う水分管理では、土を覆うビニールシートの下に水の管を通し、日々の状態を見極め必要な分だけ与えます。
植え付けから収穫まで \一本一本人の手で/
取材に伺った3月中旬は、ポット入りの苗をハウスに植え付け約1ヵ月後のタイミング。太もも程の背丈に成長しています。ここでは1,166本の「めぐみ野」桃太郎トマトを栽培し、年間およそ13トンの出荷を目指しています。6人体制で計8棟のハウスを管理し、人の手で植え付けから収穫までを行います。
顔とくらしの見える産直「めぐみ野」三つの基準
だれ(生産者)がどこ(産地)で作ったかがわかります。
「どのように(栽培・飼育方法)作られているのかがわかります。
「生産者とみやぎ生協のメンバーの交流があります。
この商品の情報はこちらから
やりがいと未来への想い
手塩にかけて育てたトマトが無事に実り、出荷を迎えた時の達成感はなにものにも代えがたいものです。私たちは農福連携にも取り組み、就労支援の職場体験などを機に雇用した20〜30代の若手従業員とともに、おいしいトマトを栽培しています。高齢化が進む地元農業の担い手として活躍してほしいという想いも込め、助け合う職場づくりを心がけています。
------------------------------------------------------------
「めぐみ野」桃太郎トマト 取り扱い
みやぎ生協・コープふくしま全店
※宅配での取り扱いはみやぎエリアのみ
