くらしに、ひと呼吸

ズボラでもラクちんに!「片づけ」で叶える幸せな暮らし ①『捨てる』や『収納』のその前に

「片づけ」というと、ものを捨てることや収納グッズを使うことを真っ先に考えていませんか?
もし片づけがうまくいかないなら、そんな思い込みがジャマをしているかもしれません。

片づけに正解はない

「片づいた部屋」と聞いて思い浮かべるのは、モデルルームのような生活感のない家?お揃いの収納グッズが並んだ収納スペース?
片づけにはただ一つの正解はありません。
たとえ人から見たらものが多い雑多な状態だとしても、「住んでいる人がストレスなく暮らせる状態」がその家の片づけの正解なのです。
生活感をなくそうと『もの』をしまい込みかえって暮らしにくくなっているとしたら、「片づけはこうするべき」と思い込んでいないか見直してみてください。

合う方法は人それぞれ

人によって、合う片づけ方法は違います。ざっくり仕分けて、見えるように収納しておいた方が片づけやすい人。細かく仕分けて、見えないように収納の中にしまっておいた方がいい人。どちらも間違いではありません。
家族間でも、やりやすい方法はそれぞれ違ってあたりまえ。自分のやり方を相手に押し付けるのではなく、お互いに違うことを認め合った上で「使う人が使いやすい」方法を家族で探してみましょう。
『人それぞれ違ってあたりまえ』を心に留めておくと「なんで片づけてくれないの!」とイライラする気持ちも落ち着きますよ。

まずは「どんな暮らしがしたい?」を考えることから

片づけはあくまでも理想の暮らしを叶えるための“手段”の一つです。片づけなきゃ!と思うあまり、片づけること自体が目的になっていませんか?まずは「どんな暮らしがしたいか?」「何が大切か?」をじっくり考えてみてください。それこそがあなたの片づけの土台となり、片づけの中で『もの』や『こと』を選ぶときの道しるべになります。
家族で住んでいるならそれぞれの思いを共有して、折り合いをつけることも重要。言わなくてもわかるはず、では片づけはうまくいきません。話し合うことで思考の整理も進みます。

理想の暮らしは見えてきましたか?次回は、実際に片づけをするときの手順やポイントをお伝えします。

ライフオーガナイザー(※1)
整理収納アドバイザー
はやさか ひろみ

宮城県在住。県内で10年にわたり個人宅での片づけレッスン、企業研修、各学校や市民センターなどの講師活動を続ける。自身が認める「ズボラさ」を活かし、同じくズボラで面倒くさがりという人を専門に「もの」や「思考」の片づけをサポートする「ズボラ片づけ専門家」。 ※1暮らしを最適化するための考えや感情の整理、住む人が使いやすく戻しやすい仕組みづくりなど「人」を主役とした片づけ法を提案する専門家。

ライフオーガナイザー(※1)<br>整理収納アドバイザー<br>はやさか ひろみ先生