ズボラでもラクちんに! 「片づけ」で叶える幸せな暮らし ②片づけの手順とは?
「どんな暮らしがしたくて片づけるのか?」を考えたら、いざ片づけ。片づけの手順とは?
①出す②わける③しまうが基本
基本的な手順は、①出す②わける③しまう。収納(しまう)して終わりではなく、そのあと維持するところまでが片づけです。
片づける場所1カ所やもの1種類を決めたら、それをすべて①出す。出したものを②わける。要不要の2つにわけようとすると難しいので、わけ方は4つ(例:使っている/使っていない/使っていないけど気に入っている/迷う)にわけます。残すものが決まったら、③しまう。つまり収納していきます。収納したあとは日々使いながら使い勝手を見直し、維持できる収納方法を見つけていきましょう。
収納は、“使う人が使いやすいように”が基本です。よく使うものほど、使う場所の近くに収納すると使いやすくなります。
捨てるからはじめない
片づけよう!と思ったら、ゴミ袋を持って『いらないもの』『捨てるもの』探しをしていないでしょうか。片づけ=『捨てなきゃいけない』と、マイナスイメージを持っていませんか。
片づけは、いらないものや捨てるものを探す作業ではなく、『自分にとって必要なもの・大切なものを選びとる』作業。無理に捨てようとすると、心が傷ついてしまうこともあります。
捨てるだけではリバウンドもしやすいですし、根本的な解決にはなりません。自分の価値観を確認しながら、本当に大切なものを選びとっていきましょう。
どこから片づけたらいい?
家の中のいろいろな場所が気になって、「どこから片づけたらいいか?わからない」という人も多いのではないでしょうか。
私のオススメは、『よく使う、小さいスペース』からはじめることです。いつも使っているお財布やポーチ、キッチンの小引き出し1つなど。よく使うスペースを片づけることで、すぐに効果を感じられて次の片づけのやる気につながります。小さいスペースなら時間もかからないので、手順に慣れてからだんだん大きなスペースを片づけていくと効率よく進められます。
あれこれ頭で考えるより、まずは手順に沿って少しでも実践してみましょう。次回は、子どもの片づけをテーマにお伝えします。
ライフオーガナイザー(※1)
整理収納アドバイザー
はやさか ひろみ
宮城県在住。県内で10年にわたり個人宅での片づけレッスン、企業研修、各学校や市民センターなどの講師活動を続ける。自身が認める「ズボラさ」を活かし、同じくズボラで面倒くさがりという人を専門に「もの」や「思考」の片づけをサポートする「ズボラ片づけ専門家」。 ※1暮らしを最適化するための考えや感情の整理、住む人が使いやすく戻しやすい仕組みづくりなど「人」を主役とした片づけ法を提案する専門家。