弾力に富んだ歯ざわりが魅力「めぐみ野」岩出山凍り豆腐
宮城県大崎市岩出山で、昔ながらの手作りを受け継ぐ「めぐみ野」岩出山凍り豆腐。
弾力に富んだ歯ざわりと、おいしさのヒミツをお聞きしました。
約180年にわたり愛される宮城の伝統食
新みやぎ農業協同組合(JA新みやぎ)
いわでやま支店
藤島 信治(しんじ)さん
「めぐみ野」岩出山凍り豆腐の原料となる「めぐみ野」大豆や、凍り豆腐の管理を担い25年になる藤島さん。岩出山地区の18人の生産者が大切に育てた「めぐみ野」大豆と、現在は3戸の凍り豆腐生産者とともに伝統の味をお届けしています。
煮れば煮るほど味がしみておいしい 伝統製法ならではの食感と舌触り
2022年より「めぐみ野」に仲間入りした「めぐみ野」岩出山凍り豆腐は、江戸時代からの製法を受け継ぐ宮城の伝統食の一つ。凍り豆腐の生産に適した岩出山の気候のもと、澄んだ軟水と大粒の大豆ミヤギシロメのみを使用した、たんぱく質などの栄養豊富な食材です。「最大の魅力は、岩出山地区独自の製法である2回の凍結熟成によって生まれる、弾力のある歯ざわりと滑らかな食感です」と話すのは、凍り豆腐を作り続けて約200年の歴史を持つ小松屋6代目の小松庸一さん。「煮崩れしにくく味が染み込みやすいのが特徴です。大豆の旨みと栄養が出てくる浸水時間の見極め、豆腐寄せのタイミングがカギですね」と、評判に裏打ちされた職人技で、おいしい凍り豆腐を手作りしています。噛めば噛むほど大豆の旨みがじわ〜っとしみ出すヘルシーな「めぐみ野」岩出山凍り豆腐は、お馴染みのお正月だけでなく毎日の食卓でも大活躍間違いなしです。
「めぐみ野」岩出山凍り豆腐の原料は、宮城県生まれの大豆ミヤギシロメ100%。産地見学を通じてメンバー(組合員)との交流も行っています
「めぐみ野」岩出山凍り豆腐おいしさのヒミツ
「めぐみ野」岩出山凍り豆腐が作られるのは、寒さの厳しい1月から3月。
大豆とにがりのみを使用し、凍らせた豆腐を解凍・脱水し再凍結する独自製法で雑味が取り除かれ、味わいと旨みが際立ちます。
木綿豆腐の3倍の密度になる凍り豆腐は、たんぱく質もたっぷり!い草で一つひとつ人の手で編み上げます
凍り豆腐ができるまで
3〜4kgの圧力をかけ、高密度でずっしりとした豆腐に
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岩出山での凍り豆腐作りは、気温や大豆の状態を見極め浸水に約18時間。大豆を潰し圧力釜で煮て絞り、水切り。高密度の豆腐を柵状にカットし、さらに薄くカット。凍結熟成後、解凍し脱水することでアク抜き。一つひとつ手編みし再凍結・乾燥と、包装まで13もの工程を経て作られます。
水分均一化でよりおいしく
マイナス20度の冷凍庫で保管し、水分を均一化することでおいしさを保つのが岩出山のこだわり。高い品質と安全性、伝統的な製法が認められ、大崎耕土世界農業遺産ブランドに認定されたほか、農業分野では宮城県初のGI(地理的表示)保護制度に登録されました。
旨みと甘みのバランス抜群 \岩出山地区産ミヤギシロメ/
「めぐみ野」岩出山凍り豆腐の原料である大豆ミヤギシロメは、白く大粒で、旨みと甘みのバランスがよいのが特徴です。例年11月下旬から12月初旬にかけて収穫し、収穫後約1年乾燥し寝かせることで大豆内の水分を均一化。よりおいしい凍り豆腐を作ることができます。
顔とくらしの見える産直「めぐみ野」三つの基準
だれ(生産者)がどこ(産地)で作ったかがわかります。
「どのように(栽培・飼育方法)作られているのかがわかります。
「生産者とみやぎ生協のメンバーの交流があります。
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おいしい食べ方と未来への想い
煮崩れしにくく、より味がしみておいしい「めぐみ野」岩出山凍り豆腐は、煮物やお味噌汁はもちろん、すき焼きやタラ鍋、油で揚げてカツのように食べても絶品です。1960年頃に86戸あった豆腐の生産軒数も、現在は3戸となりました。これからも伝統の製法と宮城の食文化を大切に、未来へ受け継いでいきたいですね。
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「めぐみ野」岩出山凍り豆腐 取り扱い
みやぎ生協全店(コープふくしま店舗を除く)
※宅配カタログWeekみやぎ・ふくしまでご案内しています