めぐみ野REPORT

今から50年前。みやぎ生協のメンバーさんや生産者の方々と始めた「顔とくらしの見える産直」。
生産者と消費者の食に対する思いを直接結ぶ「産消直結」の取り組みです。

冬限定の旨みと甘さ「めぐみ野」ちぢみほうれん草

冬限定の旨みと甘さ「めぐみ野」ちぢみほうれん草

厳しい寒さが育む、肉厚で栄養たっぷりのちぢみほうれん草。
宮城県東松島市と石巻市の生産者グループ「やっちゃ葉会」に、生産への想いをお聞きしました。

露地栽培でじっくりと旨みが増す、冬のとっておきの味覚

やっちゃ葉会 部会長 伊藤俊博さん

活気のある青物市場という意味の「やっちゃ場」から名付けられた「やっちゃ葉会」。東松島市・石巻市で生産している7人がそれぞれの畑で力を合わせて栽培に励んでいます。そんな愛情を注いで作られているちぢみほうれん草には、「責任を持って栽培し、みなさんにおいしく食べてもらいたい」という生産者の想いが詰まっています。

生産者の熱い想いが育む今しか味わえないおいしさ

冬本番に旬を迎えるちぢみほうれん草は、栽培・収穫に一層の体力と根気が必要となりますが、「やっちゃ葉会」には今日も春のような温かい笑顔があふれています。
肉厚でちぢんだ葉、寝そべるように横に大きく広がる姿が特徴のちぢみほうれん草は、東松島市が発祥の地といわれています。屋根のない、寒風が直に当たる露地で栽培することで、寒さから身を守るための栄養分と糖分を蓄えて育ちます。以前は生産者の家庭で食べる分のみ栽培されていましたが、そのおいしさが評判となり、1997年からみやぎ生協で取り扱いがスタート。今では冬の人気商品として親しまれています。
「今年はとても順調に育っています」と話すのは、やっちゃ葉会・部会長の伊藤俊博さん。雪が深くなる日には葉を不織布で覆い、さらに毛布を被せ、我が子を育てるように愛情をかけ収穫を迎えます。生産者の想いと栄養がたっぷり詰まった「めぐみ野」ちぢみほうれん草。
とっておきの旬の味覚を味わいましょう。

東松島市にある根元弘さん・やよゑさんの畑で育つちぢみほうれん草。霜が降りる頃にはさらに大きく育ち、甘みも増していきます。

やりがいを感じる瞬間とは?

「みんなで協力し合い育てたちぢみほうれん草は、自慢の逸品。食べるみなさんの顔を思い浮かべながら生産に励んでいます」と、やっちゃ葉会のみなさん。試食推奨などのメンバー(組合員)との交流再開を目指し、より多くの人へちぢみほうれん草の魅力を伝えたい、と未来を見つめています。