くらしに、ひと呼吸

食品表示を見ていますか?

食品のパッケージの表側には、すてきなことばや写真が並んでいます。しかし、加工食品を選ぶときにはくるりと裏返して、そこに書かれている原材料名、賞味期限、保存方法、製造者などの一括表示もチェックするようにしましょう。この部分は、消費者にとって安全、品質、栄養など、その食品の中身を知るための大切な手がかりが書かれています。「食品表示法」という法律で定められており、2015年に施行された際にさまざまな見直しが行われました。

「ここからが添加物」とわかるような区分表記

まずは一括表示の原材料欄ですが、ここには原材料と添加物が区分されて重量の多いものの順で書かれています。新法では、どこからが添加物かが一目でわかるように、「/」(スラッシュ)などで区切られるようになりました。また、原材料欄のアレルギー表示の書き方も変わり、より丁寧な書き方に変わっています。
ほかにも原料原産地表示が義務付けられ、製造所固有記号のルールが厳しくなるなど、消費者により多くの情報が伝えられるように変更されました。

栄養成分表示を義務付けナトリウムから「食塩相当量」に

新法では、加工食品の栄養成分表示が原則として義務付けられました。表示項目は「熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量」の5つ。食塩相当量は、かつてはナトリウムでしたが、いちいち2.54をかけて塩分を計算するのはわかりにくいので、見直されました。現在、国は1日の塩分摂取量の基準を男性7.5g未満、女性6.5g未満を目標としています。1日の塩分摂取量が10gを超えるような方も多いので、目標に近づくためには、栄養成分表示を確認するようにしましょう。たとえばカップ麺などで食塩相当量の高い場合は、スープを残すとよいでしょう。食品表示はくらしに役立つ情報が満載です。新しい表示の変更点も知って、どうぞ活用してください。

一般社団法人
Food Communication Compass
森田 満樹

九州大学農学部卒業後、食品会社研究所、業界誌、民間調査会社などを経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント・ライター。消費者の気になる食の情報を広める活動を行う。