めぐみ野REPORT

今から50年前。みやぎ生協のメンバーさんや生産者の方々と始めた「顔とくらしの見える産直」。
生産者と消費者の食に対する思いを直接結ぶ「産消直結」の取り組みです。

旬の味覚をお届け みずみずしい「めぐみ野」なし

旬の味覚をお届け みずみずしい「めぐみ野」なし

「めぐみ野」の中でも長い歴史を持ち、宮城県角田市で生産している「めぐみ野」なし。
生産者の馬場さんに梨作りの想いをお聞きしました。

自信を持って届ける、今一番おいしい旬の味覚

馬場征晴さん

当時、梨の部会長だった父親の跡を継ぐ馬場さんは、梨作りの想いを引き継ぎ就農。「23年目となる今でも、父から教わることはたくさんあります」と、日々おいしい梨作りに向き合っています。

数年先を見越して育てる 父から続く梨作り

ずっしりと実が詰まり、甘くジューシーで軽やかな歯ざわりが魅力の「めぐみ野」なし。若くして梨農家を継ぐと決めていたという馬場さんは、農業高校卒業を経て、今年で就農23年目を迎えます。「父の築いた基盤を活かし、3年前からは経営も任されるようになりました」。
すぺて手作業で行われる梨栽培は1年を通じて大忙しです。特に体力を使う剪定は、12月から2月頃に行うため寒さとの闘い。数年先の木の状態にも関わる大切な作業です。花芽が付きやすいよう見極め、伸びた枝は剪定で約半分ほど落とし誘引します。4月の開花、6月から8月にかけて余分な実を取る摘果を経て、8月中旬から収穫がスタート。45年前に父親や仲間たちが、本格的な栽培のため苗木を植え始めて、現在では馬場さんの圃場だけでも約30トンを出荷しています。今年も緑が輝く圃場では、馬場さんの真心をのせたおいしい梨がたわわに実っています。

梨は収穫の遅い品種から花が咲き始めます。雑草や虫、猪、病気や霜など、多方面に気を付けながら、おいしい梨の成長に寄り添います。

おいしい梨が食卓に届くまで 生産者の取り組みとメンバー(組合員)との交流

現在、JAみやぎ仙南角田梨部会のみなさんは11 人が在籍し、剪定講習会や現地検討会など定期的に情報共有を行いながら活動しています。
収穫が始まると週に1 度、それぞれの圃場で育てた梨の状態や箱詰めの状態を確認し意見を出し合う「出荷目揃い会」を行っています。生産
者同士、こうした日々の切磋琢磨によって毎年おいしい梨を育てています。メンバー(組合員)の産地交流など(今年は見送り)も行い、集まった声を次年度への梨作りにも活かしています。

2020年8月 角田梨部会のみなさん ※会合は野外にて「3密」に配慮して行われました。

山の傾斜のある土地は水はけがよく梨栽培に適しています

 

梨の圃場。定期的に廃園になった場所をせいびするなど生育に必要な環境づくりを行っています。

 

 

やりがいを感じる瞬間とは?

1年かけて大切に育てた梨が無事に収穫を向かえた時ですね。「今年もいい梨がたくさん採れた」と幸せな気持ちになります。「めぐみ野」なしは、樹上でじっくり熟度を上げてから出荷しているので、「おいしい」という声が寄せられると力になります!