めぐみ野REPORT

今から50年前。みやぎ生協のメンバーさんや生産者の方々と始めた「顔とくらしの見える産直」。
生産者と消費者の食に対する思いを直接結ぶ「産消直結」の取り組みです。

たくさんの人々の想いがつながる「めぐみ野」ふるさと豚

たくさんの人々の想いがつながる「めぐみ野」ふるさと豚

昨年の台風19号により深刻な被害を受けながらも、多くの人々に支えられ、力強く復興へ向かう「めぐみ野」ふるさと豚(ポーク)。
その生産者である、古川さん親子にお話をお聞きしました。

台風19号からの復興と、 生産にかける情熱

古川尚武(ふるかわ なおたけ)さん(右)、一人(かずと)さん(左)

丸森町で「めぐみ野」ふるさと豚を生産している古川さん親子。現在は2軒のみの貴重な生産者の1人として、精力的に養豚に励んでいます。尚武さんの代からスタートした養豚は、今年で36年目。
現在は息子の一人さんが跡を継ぐため、尚武さんから知識や技術を学びながら二人三脚で生産に向き合っています。

愛情たっぷり、のびのび育てる丸森の豊かな自然を活かした養豚

高い空と青々とした豊かな自然。澄んだ空気の中、環境を活かした養豚を行う古川尚武さんと息子の一人さんを訪ねました。
尚武さんが「ふるさと豚」の生産を始めたのは、今から36年前。角田市の養豚仲間から黒豚の生産を勧められたのがきっかけです。生き物相手だからこそ、面白さと緊張感が背中合わせの養豚。「先輩や仲間から知恵を借り、ひとつずつ教えてもらいながら続けてきました」と尚武さん。繊細できれい好きな性質がある豚が、健やかに育つ環境作りに特にこだわりました。その特徴のひとつが豚舎の広さです。ひと区画に約10頭が生活する環境が一般的であるのに比べ、古川さんの豚舎では5頭以下。「自由に動き回ることができる広さを設けることで、ストレスが最小限となるよう健康状態に気を配っています」と一人さん。
豚たちが思い思いに元気に過ごしている様子に、二人の愛情の深さが垣間見えました。

自然豊かな環境の中にある豚舎。現在は約70頭を飼育しています

やりがいを感じる瞬間とは?

豚たちが健やかに育ってくれる、日々の世話の中にやりがいを感じます。台風19号の災害ではたくさんの方に支えていただきました。豚舎が復旧し今年3月には母豚の増頭も。これから徐々に元の規模へ戻していけるよう、頑張っていきたいと思います。